- LINE証券を始めてみたいけど、手数料がどれぐらいかかるかを知りたい。
- LINE証券の手数料を調べてみたけど、結局高いのか安いのかよく分からなかった。
こんなお悩みありませんか?
株式投資を始めてみよう!と思って、いざ証券会社を調べてみると各社の「取引手数料」って結構気になりますよね。
どうせなら手数料が安いところで口座を開設したい!というのは誰もが考えることです。
今回の記事ではLINE証券で株の取引をする際にかかる手数料を分かりやすく解説したいと思います。
LINE証券は手数料が無料!なんてことを聞いた方もいるかと思いますが、結論を先に言うと、LINE証券の取引手数料が無料ということはありません。
- 取引する時間帯
- 取引形態(相対取引 or 市場取引)
- キャンペーン期間中かどうか
- 購入時か売却時か
👆このあたりの要素によって手数料が細分化されているイメージです。
そして以下の表がLINE証券の取引コストを分かりやすくまとめたものになります。


ぶっちゃけLINE証券の手数料は細分化されすぎてて、めちゃくちゃ分かりづらいんです。。
まぁ、それでも手数料が安い(業界最低水準)ということは間違いありません。
この記事を読むことでLINE証券の手数料がいくらかかるのか、それが安いかどうかが判断できるようになります。

私はSE(システムエンジニア)として約10年間サラリーマンをしています。2年ほど前から資産運用に興味を持ち始め、今では3つの証券会社(LINE証券、楽天証券、SBI証券)で証券口座を開設し個別株や投資信託の売買を行っています。
目次
株式の取引にかかる費用とは
株の取引をする際に、私たち利用者は証券会社に対して決められた費用を支払う必要があります。これはLINE証券だろうが、楽天証券だろうがどの証券会社であっても基本的には発生します。
そしてこの費用は大きく次の2つに分けられます。
- 手数料
- スプレッド
それぞれ詳しく解説します。
一般的にイメージする費用(取引コスト)がこっちです。
売買する株の金額に応じて、決められた費用を「手数料」として追加で払うイメージです。例えば、1万円の株を売買する場合には手数料として、株代金にプラスして100円を支払うといった感じです。

ポイントは株の代金とは別で手数料を払う必要があるという点。そのため1万円で購入した株を1万円で売却していたら手数料だけ損することになります。
実際のLINE証券では以下のような取引手数料が設定されています。

スプレッドとは株取引にかかるコストのことで、そのコストはあらかじめ株価に反映されています。

…ん?スプレッドと手数料って何がちがうの??

簡単に言うと「手数料は株価とは別費用、スプレッドは株価に含んでいる」ということ。ただ、LINE証券では手数料は0円だけどスプレッドはかかるよって説明をしています。
ここが紛らわしいポイントなのですが、LINE証券では実際に以下のような画像が公式ページに使われています。

ここに書いてある取引コスト(スプレッド)は、「手数料」という形で別で徴収するのではなく、あらかじめLINE証券で購入する際の価格に上乗せして提示されてます。
「いちかぶ」で提示する価格は市場価格とは異なり、購入時は市場価格と購入価格の差、売却時は市場価格と売却価格の差が「取引コスト」となります。
LINE証券ホームページより引用
つまり先ほどの例で言うと、1万円の株を1万100円で購入し、その代わり手数料は0円ということになります。


LINE証券からしたら、「手数料は0円です!」っていうことをアピールしたいんだろうけど、実際にはスプレッドが株価に反映されているので利用者からしたらどっちでもかわらないです。
相対取引と市場取引で費用の徴収方法が異なる
ここまで2つの費用(手数料とスプレッド)を見てきました。
ざっくり言うと
- 手数料 :株価とは別払い
- スプレッド:株価の中に含む
という違いがありました。
なぜこのように費用が手数料とスプレッドの2つに分かれているかと言うと、取引形態によって費用の取り方を変えるためなんです。
具体的には、LINE証券では相対取引ではスプレッド方式、市場取引では手数料方式によって利用者から費用を徴収しています。

…相対取引?市場取引??

相対取引と市場取引はどこで取引されているかだけの違いだよ。
まずは相対取引と市場取引の違いを簡単に見てみよう!
相対取引とは市場(証券取引所)を介さずに利用者と証券会社が直接取引するこです。
通常、市場であれば株の売買単位は1単元(ほとんどが100株)からしかできませんが、相対取引の場合は利用者と証券会社が合意した株数(1株~)での売買が可能となります。(LINE証券では「いちかぶ」と呼ばれたりもします。)
この場合、市場(証券取引所)を介さずにLINE証券が保有している株をLINE証券から直接購入しているイメージとなります。

LINE証券では1株から取引できることから「いちかぶ」と呼ばれていたりします。
市場取引は市場(証券取引所)を介しての取引きとなるため、市場で定められているルールに基づく取引しかできません。(株の売買単位も1単元から)
LINE証券で注文をしたとしても実際の取引きは市場で行われており、LINE証券はあくまで窓口のイメージとなります。

1単元(100株)からしかやり取りができない場合は市場取引だと考えてほぼ間違いないです。
次からは相対取引と市場取引で分けてそれぞれの取引にかかる費用を見ていきます。
※相対取引と市場取引の細かな違いは別記事でも解説しているので興味のある方はそちらもご参照ください。LINE証券はなぜ1株から取引できるのか?「株のタイムセール」の仕組みも解説
相対取引にかかる費用
相対取引(いちかぶ)にかかる費用はスプレッド方式です。
このスプレッドの費用は2020年10月5日から見直しとなるので、その前後の費用をそれぞれ見てみましょう。

先ほども出てきましたが、👆コチラがLINE証券の2020年10月5日までの相対取引の費用となります。
時間帯によって費用が変わっており日中取引で0.05%、夜間取引で0.5%の取引コストが費用としてかかります。
この費用はスプレッドとしてかかるので、相対取引(いちかぶ)で表示されている価格はこの「取引コスト」が含まれた価格で表示されています。
実際の取引金額を確認してみましょう。
今回はソフトバンク(証券コード:9434)を例にしてみます。

画面の上半分がLINE証券の画面、下半分が楽天証券の画面となっており、それぞれ同時刻の株価の画面を表示しています。
LINE証券の相対取引では1329.2円、楽天証券の画面では1328.5円と表示されています。
その差額として0.7円発生していますが、それが正しいかどうか計算してみます。
・1328.5円 + 0.66425 = 1329.16425円 ≒ 1329.2円
こんな感じでLINE証券で表示されている金額は確かに0.05%のスプレッドが上乗せされた金額が表示されていることが分かります。
ただし、1点注意事項が。
1329.2円と表示さていても0.2円を支払うことはできません。そのため、購入時には小数点以下の端数は全て切り上げで支払うこととなります。
今回の例でいくと0.2円を切り上げた1330円でソフトバンクの株を1株から購入することができるということになります。

最終的には、もともとの株価1328.5円から1.5円が取引コストとしてかかる形になります。取引コストとしてはかなり安いですね。
ここからは2020年10月5日以降のスプレッド(取引コスト)見直し後の費用をみてみましょう。

ここからさらに恐ろしく複雑になっていきます。。
これまで日中取引で0.05%、夜間取引で0.5%であったスプレッドはそれぞれ0.2%もしくは1.0%に値上がりします。
- 日中取引コスト:0.05% ⇒ 0.2% or 1.0%
- 夜間取引コスト:0.5% ⇒ 1.0%

単純に倍率でみると2倍~20倍にも取引コストが値上がりしてます。逆に言うとこれまでのコストが異常に安かったということになります。
日中取引の場合は時間帯によって0.2%の時間帯と1.0%の時間帯があります。
- 市場が開いている時間帯(9:00~11:20、12:30~14:50)は0.2%
- 市場が閉じている時間帯(11:30~12:20、17:00~21:00)は1.0%
という考え方になります。
具体的には以下の図の通り。


あれ?グループA、B、Cって分かれててそれぞれコストが違うように見えるけど。。
10月5日以降のスプレッドは銘柄によってそのスプレッド費用が変わってくることになります。
今のところ相対取引対象銘柄はA~Cまでの大きく3つのグループに分けられ、それぞれ0.2%~0.4%のスプレッド費用がかかることになります。
グループAは、2020年9月時点ですでに相対取引に対応している315銘柄が対象です。
グループB、グループCはこれから相対取引の対象として拡充されていく銘柄が対象になっていきますが、いまのところ具体的な銘柄は明確になっていません。
市場取引にかかる費用
続いて市場取引にかかる費用を見ていきます。
市場取引にかかる費用は「手数料」という形で、提示されている価格とは別に発生する費用となります。
- 通常の手数料
- キャンペーン期間中の手数料
👆2つの手数料について具体的にいくら発生するかを解説します。
まずは通常の手数料。

市場取引においては購入する際の手数料は0円となっておりますが、売却する際の手数料は取引金額に応じて99円~1,771円までの8段階にも分かれて設定されています。
例えば1300円のソフトバンク株を100株売買する際の通常の手数料を計算してみます。
⇒購入時手数料 : 0円
⇒売却時手数料 : 198円
購入から売却までの往復にかかる手数料は13万円の取引代金では198円となります。
つまり1300円で100株を購入した場合は1302円より高い金額で売却できれば手数料を差し引いてもプラスがでることになります。

続いてキャンペーン期間中の手数料を解説します。
実はLINE証券では2020年8月3日~2020年10月30日まではキャンペーン期間として取引所取引(市場取引)における売却時の手数料も全て0円になっています。
※キャンペーンの詳細はLINE証券ページからご確認ください。

これによりキャンペーン期間中の市場取引の手数料は完全に無料となります!売買の頻度が多いユーザにとってはこれはかなりお得です。
【一目で分かる】取引コスト(スプレッド)、手数料のまとめ
LINE証券で株を売買する際にかかる費用をまとめたものが下の表👇になります。

LINE証券の取引コストはとにかく複雑で分かりづらいですが、業界の中では安い部類であることは間違いないです。
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LINE証券のメリットやどんな人にLINE証券をオススメできるかは別記事にまとめていますのでぜひそちらもご覧ください。【2021年版】最新のLINE証券のメリット8選|投資デビューはLINE証券で!
LINE証券はどんな人にオススメ?!7つのチェックポイント